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大根を産む
大学生のころ、私は一人暮らしをしていた。

一人暮らしを始めた最初のころは、「がんばるぞー!」と張り切って自炊していた。

朝はご飯を炊いて、オムレツを作り、お味噌汁とともにいただいた。

昼はお弁当を作り、夜は安い食材でいかにおいしいものを作るかということに興味があって、せっせと作っていた。


しかし、そんなのは最初の数ヶ月。
そのうち、朝ごはんはトーストとコーヒーとなり、昼は一旦帰ってきて(大学の近所に住んでいた)、あるもので済ませていた。

夜はと言えば、アルバイトがある日は、アルバイト先で出してもらったものをいただいていた。
ない日は、帰ってきて、「お腹空いた~」とお菓子に手を出し、それをぽりぽりやってるうちに空腹が満たされて、それで終わりになってしまうこともあった。

そのころから、ひどい便秘に悩まされるようになった。
今思えば、こんな食生活が原因であることは、すぐわかるのだが、当時の私はそんなことに関心すらなかった。

いくら「う~ん」と下腹部に力を入れても、出るものが出ない。
あとちょっと、そこまで来てるのに…という感じだけはわかる。

もうちょっと「う~ん…」を繰り返せば、出てきてくれるのかしらと思うのだが、何度も何度も「う~ん」とやるのは苦しい。
酸素が足りなくて、頭までくらくらしてくる。

とっても大きな忘れ物を体の内部に残したまま、その残○感に落ち着かないまま、休むことにした。

そして、一晩休むと、なぜか、不思議なことにするっと出てくるのだった。

それを体験してからは、がんばっても出てこないときは、中途半端な感覚が体に残っていても寝ることにした。

今考えると、あれは寝ている間に体の水分が集まって、ウン○くんを柔らかくしていたんじゃないのかな~。


就職して数年後。
そのときも一人暮らしだった。

仕事をしてお金が入るようになったので、夕飯は外食で済ますことが多くなっていた。
朝は相変わらず、トーストにコーヒー。
昼は社員食堂。

そんな私の体に愛想をつかしたようで、とうとう、本当に出てきてくれないうん○くんが現れた。
一晩寝てから、と思っても、もう少し、あとちょっとで出そうな状態の大きく開いた開口部は閉じるはずもなく、歩こうにも歩けない。
引っ込めるに引っ込められず、出そうにも出てこないという、にっちもさっちもいかない状態だった。

これはもう、進むしかない!
そう腹を決めた私は、貧血覚悟で「うーーーーーーーーーーーんっっっっっ」と踏ん張った。
しかし、出ない。

一旦、トイレを出て、うろうろするが、あの部分にモノがはまり込んでいる状態というのは、非常に体調を左右するものらしく、私は脂汗をかき、立ち歩くのも精一杯という感じで、早々にトイレに戻るのだった。

一体、どのぐらいの時間が過ぎたのだろう。
何度も踏ん張った私の体は、もうへろへろ。
力を入れても入れてもダメなので、もう頭は諦めていた。
しかし、体は、これを出さないことにはなんともならんというところまできていた。

めりめりめりめり……。
と音がして、それが出てきた。
「音がした」といっても、それは私の中の感覚で、聞こえたわけではない。
体の一部が引き裂かれるような、そんな感じ。

うううう~~~~。
やっと、やっと、出てきたぁ~。

しかし、体中のエネルギーを使い果たした私はそれ以上動けなかった。

しばらくしてから、動き出し、なんとか立ち上がることができた。

見ると、そこには大根かと見まごうものがでんと鎮座ましましていた。
こ、こんなでっかいものが体から出てくるのか。
私はしばし見入ってしまった。
私のお尻は、じんじんと痛み、しばらく座れそうにない。

「大」のスイッチを押して、水を流した。
しかし、その大根はちっとも動かない。
「甘いな」
とでも言うように、流水を楽しんでいるようにも見える。

「このやろう」と何度も何度も水を流している間に、だんだんふやけてきた大根は二つに折れ、なんとか去っていってくれた。

…が。

……が。

その後が大変だった。

なんと、大根は、流れた先で詰まり、その後、トイレを使ったら、水が流れず、あふれそうになってきたのだ。
うぎゃーーーーー!!!!

夜の8時。
手当たり次第にお店を探し、トイレで使う「スッポン」(棒の先に吸引用のゴムが着いているもの)をなんとか手に入れた。

トイレに向かって、スッポン、スッポンと繰り返し、何とか、ザザザ~と流れるようになった。

体がしんどいのに加え、いらぬ出費までして、私はやっとこさ、食べるものの大切さを考えるようになったのだった。


| たんたんたぬき | 10:50 | comments (x) | trackback (x) | 日々の出来事 |
我が家は片付かない。
なぜか、我が家はいつも大抵散らかっている。
読んだ雑誌がぽんと机の上に置かれ、新聞がテーブルの上に、脱いだパジャマがソファの上に、買い物から帰ってきてバッグがそのまま床に……。
洗濯物はたたむが、一日ぐらいそのまま置いてある。
誰も片付けないので、「なんで、私が…」と言いながら、家族の分をタンスにしまう。
アイロンがけが必要なものは、アイロン台に載せたままで、だんだん山が高くなってくる。

友だちのところへ行くと、いつもすっきり片付いている人がいる。
床にモノがあるなんて見たことがない。

うちへ帰ってきて、我が家の散らかり具合に恥ずかしくなり、片付け始める。
「わ、きれいになったね」
と、そのときばかりはほめる家族。
ちっと待て。
片付けるのは私だけの仕事か?
もとあった場所にちゃんと戻せば、こんな仕事はしなくていいのじゃ。

こんな我が家なので、「ちょっと散らかってるぐらいが落ち着くのよね」と言ってくれるお客さんは大歓迎。

それがフォローだとわかっていてもうれしい。

でも、本当はわかっているのさ。
我が家は収納の容量が足りないってこと。

本棚は一つしかないし、しかも、すでに一杯。
新しく本を買うなら、それが入る幅の分、今ある本を捨てねばならぬ。
しかし、「いつか使うかも」と捨てられない我が家族。
減らせるわけはなく、今じゃ、並んだ本の上にまで本が入れてある。
それでも机の上には本や雑誌が…。
しかも、買っても読みゃしない。
自己啓発の類の本を買うと、買っただけで満足しちゃって。

だから、捨てる本を選ぼうと背表紙を見てると、
「あ、これ、読まなきゃ」
ということばかり。

あぁ、片付かない我が家。
しかも、明日はお泊りのお客さんが来る。
居間とトイレだけ片付けときゃいいってわけにはいかない。

「片付いてないと落ち着かないの」
っていう性格になりた~い。

| たんたんたぬき | 10:01 | comments (x) | trackback (x) | 日々の出来事 |
歳を重ねたら。
以前書いたパソコンを見ていると目が痛くなるという話。

試しに、画面の表示を大きくしてみた。
数日そのままにしているけど、目はあまり痛くならない。

ということは。

ということは?

老眼?

あれ?
老眼はピントの合うところが遠くなるわけだから、表示を大きくしたら近くなることにならないか?

でも、たしかに、細かい字は見づらくなってきている。

私は近眼&乱視でメガネをかけているので、「きっと老眼になるのは遅い」と勝手に思っていたのだけど、関係ないのかも。

友だちと話していても、「夕方ぐらになると、けっこうぼやけて見えることが増えた」とか、「目の疲れがひどくて」と聞くようになった。
もうすぐ40代に入るのだから、当たり前か。
体も40年使っていれば、どこかにガタがくるわよね。

考えてみると、今、日本は超高齢化社会になっているわけで、きみまろさん曰く、「一人、二人、三人、四人、おばあちゃん。六人、七人、八人、九人、おじいちゃん」てな割合で65歳以上の人がいるわけだから、本でも新聞でも、駅の案内板でも、バスの時刻表でも大きくなっていく時代になるんだろう。
(しかし、65歳から高齢者ってのはどうなの。けっこう若いよ)

私が65歳になるころには、若い人たちの人口の方が少ないから、なんでも高齢者仕様になっているかもしれない。
階段の段差は5センチぐらいで、横断歩道の青信号の長さは3分ぐらい。
食べ放題のレストランも制限時間は今の倍以上に延びているかもしれない。
レディースデイならぬシルバーデイとかで、じじばばが消費の大半をつかさどり、加齢臭なんてみんなが出すから気にならなくなって死語になっちゃうかも。
電車のシルバーシートもなくなり、どの席もじじばばが座る。「若者で具合の悪い人シート」(ヤングシックシート)なんてのが隅っこにちょこっとあるなんてね。

| たんたんたぬき | 11:42 | comments (x) | trackback (x) | 日々の出来事 |
言うに言えない
高速道路で渋滞にはまってしまった。

事故渋滞。

1キロ進むのに30分かかる。

この先10キロの渋滞という情報だ。

ガソリンが高騰しているこのご時勢に、こんな「超低速道路!」。
燃費が悪いことこの上ない。

3車線ある道路がすべて車で埋まっている様は壮観だ。
私は追い越し車線にいたので、車線変更して高速を降りるのも困難でそのまま渋滞を進んだ。

前の車はワンボックス。
4,5歳と見られる男の子二人が車の中をあっち行ったりこっち行ったりしている。
途中、ICから入ってくるパトカーのサイレンの音に大騒ぎだ。

高速道路の壁のセメントの模様をたどれる。
橋を吊るすワイヤーの数をゆっくり数えられる。
こんなに景色を楽しみながら(?)高速を走ったことはないぞ。

後ろを見ると、運転席のドアが開いた。
ドアの下を見ると、何か液体が流れ出している。
運転手さんが吐いちゃったのかなと思っていると、運転手さんは小さな男の子を抱えていた。
どうやら、トイレが我慢できなくなった子どもにそこでしーしーさせてしまったらしい。
出すものが固形物だったら大変だったろうなと、ルームミラー越しに無駄な想像をしていても、ちっとも困らないぐらい車は進まない。

………。
このやろう。
事故起こした奴出て来い!
道に立って謝罪しろ!
誰のせいで、こんなにたくさんの人が迷惑してると思ってるんだ!
と、ののしりたくなるような気分になってくる。

数時間かけて渋滞を抜け、事故現場まで到達しようとしたそのとき。

ふと横目で見ると、ICの出口と本線を区切るセメントの壁の周り一面に白い粉が広がっていた。
それを急いで掃いている作業員の人が10人ほどいた。
消火器の粉だろうか。
事故車などはすでに片付けられているが、壁には車体が体当たりしたであろう跡が黒々と残っている。
そして、壁の上にあるべきはずのガードレールはなぎ倒されて1本もない。

もしかしたら、事故の当事者はもうこの世にいないのではないか。

そう思うには充分すぎる事故現場だった。

急に何も言えなくなってしまった。

| たんたんたぬき | 08:23 | comments (x) | trackback (x) | |
まだ使える
我が家のテレビはブラウン管。

液晶テレビが安くなろうが、エコポイントが付こうが、アナログ放送が終了だと言われようが、
「使えるうちは使うんじゃ!」
という方針で使っております。

私が就職して最初に買ったのが、冷蔵庫とテレビでした。

冷蔵庫は去年買い換えましたが、テレビはまだまだ健在。
と思っていたのですが、最近、画面の上1/3が黒くなってしまう現象が起きるのです。

最初は電波の受信状態が悪いんだ、と憤っていたのですが、借りてきたDVDを見ても同じ状態になることがあり、
「これは…、テレビが原因?」
と出費の大きさに背筋が冷えるのでありました。

でも、最初は数日に1,2度ほどの頻度で起きるぐらいでしたので、
「特に支障なし」
と思っていたのです。

ところが、昨日。
「あれ?」
「あれれ?」
上の黒帯が数分間そのまま。
テレビに映る人たちの顔がすっぽりと覆われて見えない。

声はちゃんと聞こえるのに、顔が見えないのはかなりイライラしますね。

かれこれ14年は使っているテレビ。
もう寿命でしょうか。
じゅうぶん働いた結果でしょうか。
新しいテレビの購入計画を考えといたほうがいいでしょうか。

| たんたんたぬき | 07:03 | comments (0) | trackback (x) | 日々の出来事 |